取組情報

支援されていた母親がピアサポートにまわり社会に戻るー母力モデルー 15年の当事者支援

取組課題

切れ目ない妊産婦・乳幼児への保健対策 ▼

【妊娠期】母体の健康・精神的安定/胎児の成長 ▼

・母体の健康について

妊娠・出産について満足している者の割合

・妊娠期からのメンタルヘルスケア

妊娠中の保健指導(母親学級や両親学級を含む)において、産後のメンタルヘルスについて、妊婦とその家族に伝える機会を設けている市区町村の割合

育児不安の親のグループ活動を支援する体制がある市区町村の割合

関係機関との妊娠期からの連携強化 ▼

子ども医療電話相談(8000)を知っている親の割合

子どもの健やかな成長を見守り育む地域づくり ▼

育児不安の親のグループ活動支援 ▼

育児不安の親のグループ活動を支援する体制がある市区町村の割合

母子保健関係者専門性向上のための取り組み ▼

母子保健分野に携わる関係者の専門性の向上に取り組んでいる地方公共団体の割合

育てにくさを感じる親に寄り添う支援 ▼

育てにくさを感じる親への支援 ▼

ゆったりとした気分で子どもと過ごせる時間がある母親の割合

育てにくさを感じたときに対処できる親の割合

妊娠期からの児童虐待防止対策 ▼

妊娠期からの児童虐待防止対策 ▼

児童虐待による死亡数

乳幼児期に体罰や暴言、ネグレクト等によらない子育てをしている親の割合

健康日本21(第2次)に含まれる母子保健に関するテーマ ▼

健康を支え、護るための社会環境の整備 ▼

地域のつながりの強化(居住地域でお互いに助け合っていると思う国民の割合の増加)

実施時期

2008/10/15 ~ 未定

通算期間

上記期間内での実施状況

運営メンバーは現在約40名、15年間に卒業したメンバーも含めて継続的に関わってきたメンバーはのべ約880人。昨年度の事業開催回数は年間合計259回。参加者総数は5,166人。

取組の連携先

地方公共団体 民間団体 他の企業

取組の対象

新生児 乳児 幼児 妊産婦 母親 家族 関係者・関係機関 保健師 助産師 児童福祉主事 保育士

取組の概要

■取り組の背景
当団体は、2008年、地域の産科の減少に危機感をもった母親たちが集まり、地域に主体的で自己肯定感を高めた母親を増やすことを目的に開催した「お産を語る会」を機に活動を開始した。
その後、子育て座談会や勉強会、地域の出会ってほしい企業やお店を集めた子育てイベントの開催や子育て情報のフリーペーパーを発刊。その中で、参加者であった乳幼児子育て中の母親自身が仲間を作り、運営に関わることで自信をつけ、社会に戻っていく様子が多くみられた。支援される側だった母親がピアサポーターとして母親を支援していくことで、その人自身が母親として自立し、幸せな子どもが増えていくこと、また女性活躍につながっていくという好循環をもたらすことが地域に広がり始めた。
また、当事者団体として始めた活動を、より質を高め地域の子育てを支え続けることを目的に2016年にNPO法人とした。これにより行政の受託事業も含め事業参加者を増やすと同時にピアサポーターのボランティア参加と卒業を繰り返しながら進めていくことが、母親自身またその子どもや地域社会全体にとってよいものと確信し、地域の母親たちが主体となって企画運営してきた。

■目的
妊娠出産子育て受け止め選択肢を提供し子育てしやすいまちづくりをすすめることで、すべての人が生まれてきてよかったと思える社会の実現に寄与すること。

■対象
妊婦~産後特に3年以内の母親とその家族

■事業内容
事業は、母子保健・女性活躍・子育て環境デザインに区分され、団体ミッションに照らし合わせ、母子の受容、選択肢の提供、子育てしやすいまちを創る創造の事業を行っている。
受容の場として、1つの会場で親子の居場所や講座、産後ケアサロンやカフェ、個別相談、ワークスペースの提供や講師としての挑戦の機会提供など妊娠期から活躍期までを段階的に支援することが出来る複合型支援事業Living Squareを市の委託事業で開催。
独立行政法人福祉医療機構社会福祉振興助成事業として産後の窓口から全ての親を地域に繋げる産後ケア事業を展開している。
9年にわたるフリーペーパーの発行(現在休止中)や支援者ネットワーク冊子を発刊し選択肢を提供。
子育てしやすいまちを創る事業として、紙おむつやミルクのお湯等の「モノ」と子育て中の方に寄り添う「ココロ」の両面から乳幼児子育て中の方の外出を支援することで、育児の孤立化を防ぎ、児童虐待防止につなげる、富士宮市との協働による登録認定制度ベビーステーション(ベビ*ステ)事業、中高生といった未来の子育て当事者に現在の子育てをサポートする側になってもらうCo育てアシストプログラムの開発等がある。

■成果
現在までに富士宮市内外で95件がベビ*ステ登録し、市内コンビニにおいては97%が登録に至っている。令和4年度1年間での事業開催回数は年間合計259回。運営メンバーは現在約40名で、自分の希望や個々の能力などに合わせた頻度と関わり度で各事業運営に携わっている。15年間に卒業したメンバーも含めて当団体で継続的に関わってきたメンバーはのべ約880名は、自己像を確立し、スキルを高め自己肯定感を上げて、幼稚園や小中学校で役員を務めたり、行政の審議委員等を務めたりなど、団体の事業運営のみならず、地域の貴重な人財として社会で更なる活躍をみせている。

■今後の展開
子育て支援団体で子育て支援を受けていた母たちが、支援者側に周り、地域社会に復帰していくその姿をこれまでたくさん見てきた。今後もこの地域でこのような活動を続けていくとともに、この様子を本にまとめ出版することができれば、他地域でも同じような効果を生むことができるのでは夢を描いている。

■「健康寿命をのばそう!アワード(母子保健分野)」における同取組での過去の応募回数・受賞歴
なし

■「公的(官公庁)な補助金等の支給を受けているか。受けている場合はその内容について」
1)2015年~現在まで 富士宮市委託「ふじのみやベビーステーション事業」
2)2016年~2020年まで 富士宮市委託「母力応援プログラム事業」
3)2016年~現在まで 富士宮市委託「ふじのみやハハラッチ事業」
4)2017年~現在まで 富士宮市委託「女性創業支援事業」
5)2018年~現在まで 富士宮市委託「産前産後サポート事業mamatalkべいびっち」
6)2020年 独立行政法人福祉医療機構助成『つなぐつながる産前産後サポート環境デザイン事業』
7)2020年~現在まで 富士宮市委託「富士宮市妊娠出産子育てシェアサポート事業」
8)2021年 独立行政法人福祉医療機構助成『今を支えて未来を創る子育て環境デザイン事業』
9)2022年 富士宮市委託「女性就労支援事業」
10)2023年 独立行政法人福祉医療機構助成「産後の窓口から全ての親を地域に繋げる産後ケア」

取組についてのWEBサイトURL

https://www.haharyoku.com/

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最終更新日:2024-04-08 13:21:08