取組情報

保育園からおむつの持ち帰りをなくす会

取組課題

育てにくさを感じる親に寄り添う支援 ▼

育てにくさを感じる親への支援 ▼

ゆったりとした気分で子どもと過ごせる時間がある母親の割合

育てにくさを感じたときに対処できる親の割合

実施時期

2021/6/1 ~ 未定

通算期間

上記期間内での実施状況

参加人数や実施回数などは把握できない

取組の連携先

地方公共団体 その他

取組の対象

新生児 乳児 父親 母親 家族 保育士

取組の概要

今回アワードの応募は初めてになります。

【取り組みの背景】
現在、多くの保育園において、保護者は自分の子どもの使用済み紙おむつを自宅に持ち帰るというルールがあります。
排泄物の付いた使用済のおむつを持ち帰りたくなくても、通っている園で上記のようなルールがあれば、従わなくてはいけません。

保護者は、園児の年齢にもよりますが、6枚程度の使用済み紙おむつを保育園から毎日持ち帰っており、
この量は約バスケットボール1個分ぐらいの大きさになります(図1)。
年子がいた場合は、バスケットボール2個分を持ち帰ることになります。

保護者は、仕事の荷物に加えて、園児の布団や着替えなどの荷物を持った状態で、さらにバスケットボールくらいの大きさの使用済み紙おむつを毎日持ちかえらなくてはならず、大きな負担になっています。
また、荷物が多いことに加えて、衛生面が気になって買い物には行けない、匂いが気になって電車に乗れない、など子育てをさらに大変なものとしています。

また、この使用済み紙おむつの持ち帰り問題は、保護者だけではなく保育士も困っているルールです。
保育士は、保護者に使用済み紙おむつを持ち帰ってもらうために、園児ごとに袋を準備して分別します。
毎日の業務に追われている中で、園児ごとに間違えないようにおむつの分別をしなくてはならないことや、保護者に持ってきてもらったビニール袋で臭いが漏れないように2重3重にきつく縛って、保護者にお返しすることなども非常に負担です。

現在、使用済み紙おむつの持ち帰り問題は各自治体に任せられており、
各自治体のおむつ持ち帰り問題の対応にばらつきが出ています。

東京23区の公立園では、保育園で処分し、持ち帰らなくていけないルールがある園はありません。
一方で、京都府ではたった12%の自治体でしか園で処分を行っておらず、ほとんど88%の保護者が持ち帰っています。

仕事をしながら子育てをするのは本当に大変なこと。にもかかわらず、住んでいるエリアによってこのような子育て格差が生まれています。

【取り組み内容】
上記背景を踏まえて「保育園からおむつの持ち帰りをなくす会」を立ち上げました。
まずは、首都圏と関西圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、大阪府、兵庫県、京都府、奈良県)の計361自治体の保育園担当者に対して公立保育園でのおむつの持ち帰り状況を聞き取り調査しました。
その結果を各都道府県のマップにまとめて、Webサイト上に掲載し、課題を見える化しました(図3)。図3の赤色で示した自治体がおむつの持ち帰りを行い、緑色で示した自治体は園での処分を行っています。灰色で示した部分は聞き取り調査を行ったがわからなかった自治体、もしくは公立園が1つもない自治体になります。
また、change.orgというWebサイト上で、オンラインでの署名活動を行い、約10,000人の署名を集めました。

【今後の展開】
今後、可視化したおむつの持ち帰り状況マップを使って、このような課題があることを発信していきます。
同時に、厚生労働省や自治体に向けても啓発運動をしていきます。
最終的には、全国の保育園から使用済み紙おむつの持ち帰りがなくなることを目指します。

取組についてのWEBサイトURL

https://no-mochikaeri.org/

コラボ事業者募集中

コラボ実績あり

最終更新日:2021-08-20 13:52:00