取組情報

AIを活用して子育てをサポート「パパっと育児@赤ちゃん手帳」

取組課題

切れ目ない妊産婦・乳幼児への保健対策 ▼

[その他]:その他

子どもの健やかな成長を見守り育む地域づくり ▼

[その他]:その他

育てにくさを感じる親に寄り添う支援 ▼

[その他]:その他

健康日本21(第2次)に含まれる母子保健に関するテーマ ▼

[その他]:その他

実施時期

2013/9/21 ~ 未定

通算期間

6年3ヶ月

上記期間内での実施状況

実施回数:5億,参加人数150000

取組の連携先

民間団体 研究機関 他の企業

取組の対象

新生児 乳児 幼児 母親 家族

取組の概要

【取組の背景】
2018年9月、国立成育医療研究センターを中心としたチームは、2015~16年の妊娠中から産後1年未満の女性の死亡した原因についての調査結果を発表した。その調査によると、最も多い死因は「自殺」であり、子育てへの不安やストレスによって起きる産後うつが原因の一つと考えられるとのことである(※1)。このような育児不安の状況の中、インターネットで情報収集する人が増えているが、子育てに関するエビデンスに基づかない情報があふれており、正しい情報にアクセスできず、育児不安を増長させる問題も発生している。一方、森永乳業の調査報告(※2)によると、育児中のストレス原因に「赤ちゃんが泣くこと」が第一位に上げられている。この現状を改善するため、当社では「パパっと育児@赤ちゃん手帳(以下、パパっと育児)」を活用して、育児ビッグデータを元にしたAIサービスやエビデンス情報の提供などを行っている。

【パパっと育児に関して】
パパっと育児は、乳幼児の食事、睡眠、排泄、発達などの記録を管理する育児記録アプリです。記録したデータを元に生活リズムを見える化する機能やAIを活用した育児サポート機能、育児記録を家族間でリアルタイムに共有する機能、育児日記として保存するための電子書籍化機能など、多くの機能を提供している。また同アプリで収集した育児ビッグデータは、エビデンスの構築のため、国立成育医療研究センター研究所との共同研究にも用いられている(※3)。
【AIを活用した育児サポート機能に関して】
パパっと育児では、次の3つのAIを活用したサービスを提供している。
1.「食事」「排泄」のタイミングを予測し、通知するAIサービス
2.生活リズムを元に生成する育児アドバイスサービス(例:同週齢での夜泣き発生率の比較等)
3.2万人のモニタユーザのデータを元に構築した、赤ちゃんの泣き声から感情を分析するAIサービス(泣き声診断)

【成果】
・パパっと育児の累積の利用者:50万人超
・BabyTech Award Japan 2019:健康管理部門で大賞を受賞(※4)
・国立成育医療研究センターとの研究成果発表:第51回日本小児内分泌学会の最優秀演題候補に選出
・育児アドバイスサービスにおける夜泣きアラート(図4)により、30%の家庭で父親の行動が変容(表示者へのアンケート結果より:父親が積極的に育児を手伝うようになった。ワンオペ育児が両親で育児をするように変わった。など)
・泣き声診断(2018年8月リリース)の利用者数:15万人超
・泣き声診断の精度:ユーザフィードバックを元にした正答率:80%以上

【今後の展望】
当社の保有するビッグデータおよび研究ノウハウを生かし、大企業とのオープンイノベーションを複数進めております。協業ゆえ具体的な取組内容を本資料に記載できませんが、同取組による実証実験を経て、既存でサービスを提供していた一般家庭向けだけでなく、自治体や保育の現場に対してもサービス提供を行っていく予定でおります。

※1 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35015020V00C18A9CC1000/
※2 https://www2.fgn.jp/mpac/_data/8/?d=201802_08
※3 https://www.ncchd.go.jp/press/2017/sp.html
※4 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000026733.html

取組についてのWEBサイトURL

https://papaikuji.info

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最終更新日:2020-07-07 10:50:17