取組情報

助産師なんでも電話相談

取組課題

子どもの健やかな成長を見守り育む地域づくり ▼

[その他]:その他

妊娠期からの児童虐待防止対策 ▼

[その他]:その他

実施時期

2018/4/1 ~ 2019/

通算期間

1年

上記期間内での実施状況

実施回数:239日,参加人数延べ659人

取組の連携先

なし

取組の対象

妊産婦 父親 母親 家族

取組の概要

(一社)茨城県助産会(以下 当会)における電話相談は、平成10年(1998年)度に日本助産師会(以下、日助会)の「子育て支援基金」の助成を受け、「無料電話相談事業」として開始した。平成21年(2009年)度より、「助産師なんでも電話相談」と名称を改め、妊娠・出産・子育てをはじめ、女性の生涯の健康支援を目的とて、当会子育て・女性健康支援センター事業として継続して実施している。

《対象者》 全ての女性とその家族(県内外問わず)
《結果》
■相談件数:659件(平成30年4月1日~平成31年3月31日)
■利用状況: 相談者の利用回数は、初回の利用が271件(41.4%)、2回目以降の利用が291件(44.2%)。
■相談内容: 最多が子どもに関するもので298件(40.7%)、次いで授乳に関することが216件(29.5%)で子どもに関するもの、授乳に関するものが全体の3分の2を占めた。
■相談内容の分類: 相談内容を4分類(身体的、心理的、福祉的、その他)し、集積した。福祉的とは相談の中で特に病的な状況に移行しやすいようなもの、虐待に移行する恐れのありそうなものなど問題解決困難と思われる症例とした。結果は、身体的なものが583件(76.9%)、心理的なものが167件(22.0%)、福祉的なものが3件(0.4%)あった。

《考察》
相談内容は子どもに関するものと授乳に関するものが多く、身体的な相談が大部分を占めている。心理的な相談内容は、うつ症状の訴えや、一人で子育てする母親の育児ストレスの高まりが感じられるものが多く、内容は深刻化している。2回目以降の利用の増加や、関係機関でフォローされていても本電話相談利用を求めているケースもあることなどから、今後も電話相談がこうした女性たちの身近な相談先として存在することが重要だと考える。今後は事業継続にあたり、心理的な相談内容の深まりを鑑みて相談対応のスキルを見直し、さらなる相談員の質の向上に努めていくことが肝要である。

取組についてのWEBサイトURL

http://www.sanba-ibaraki.com/

最終更新日:2020-08-19 08:50:13