
健やか親子21
取組のデータベース
取組情報
「福田病院 母子サポートセンター」児童虐待予防に向けた産婦人科医療機関の取り組み


取組課題 |
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実施時期 |
2016/10/1 ~ 未定 | |
通算期間 |
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上記期間内での実施状況 |
2019年度:対象者 407人、回数6,496回 | |
取組の連携先 |
地方公共団体 教育機関 専門団体(学会や職能団体等) 民間団体 その他 | |
取組の対象 |
新生児 乳児 幼児 思春期 妊産婦 父親 母親 家族 社員 保健師 栄養士 助産師 医師 歯科医師 薬剤師 事務職員 保育士 教員 養護教諭 その他 | |
取組の概要 |
【取り組みの背景】 子どもの虐待による死亡においては、心中を含まないものでは0歳児の割合が多いこと、その加害者は母親(産婦)が多くを占めることが例年報告されています。加害者となってしまった母親は、約半数が子どもの父親からの支援を受けることができない、あるいは自分の親に妊娠を相談できずに孤立している状況であり、妊娠に伴い出産、子育てに困っている女性が存在することを示しています。 【目的・対象】 そこで産科医療機関である福田病院では、病院として医療を提供するだけではなく、女性が安心して妊娠・出産・育児に取り組むことができるように、平成28年に福田病院児童健全育成・児童虐待予防対策本部「母子サポートセンター」を立ち上げ、病院の全部署、全職種のスタッフが母子およびそのご家族からの相談を受け付け、支援を検討する取り組みを実施しています。 ●福田病院の全職員が「母子サポーター」となって、あらゆる機会で妊産婦さんからの妊娠・出産・子育てのご相談を受け付けています。 ●妊娠・出産の各段階でアンケート調査を実施し、子育てへの身体的・心理的・社会的問題のおそれのある方を抽出し、ご本人のご希望に寄り添いながら支援を検討し実施しています。 ●特定妊婦をはじめとした特に子育てに支援を必要とする妊産婦さんには「母子サポートチーム」を結成し、地域の子育てサービスと連携しています。 ●児童相談所・児童福祉施設・社会福祉士会・弁護士などの専門家による第三者委員会において、生まれてくる児童の最善の利益について福田病院での対応を審議しています。 ●思いがけない妊娠にとまどい、どうしても育てられない場合は「あんしん母と子の産婦人科連絡協議会」の一員として、民間による新生児の特別養子縁組をあっせんしています。 ●性教育に積極的に携わり、小中学校、高等学校をはじめとした依頼を受け、2019年には性教育講演を35件実施しています。 【成果】 福田病院 母子サポートセンターでは、2019年度には約400家族について支援の対象とし、定期および緊急での協議を887件実施しました。協議結果を受け、当院の支援は勿論のこと、当院から134市区町村の母子保健または児童支援担当課等に1,051件の文書によりご家族への子育て支援を依頼しました。病院から母子の妊娠・出産・治療の経過、心身の健康上の問題点と保健指導の状況を地域の関係機関にお伝えすることにより、ご家族も安心して地域の母子保健および子育て支援のサービス利用を検討してくださいました。 また、問題となっている飛び込み分娩や医療の未介入による危険な分娩を予防するために、孤立している妊婦さんの周りの方に「妊娠していること」を伝えることを目的として、マタニティマークを掲示した「病院に来てください」カードを作成しました。そのカードを使用し、妊婦さんおよび周りの方へ個別保健指導を実施したケースでは全て、病院で無事にご出産いただきました。 【今後の展開】 2020年度 熊本県産前・産後母子支援事業をはじめ、個別相談支援にSNSの利用を試行しています。また、困難を抱えた妊産婦さんへの支援について、地域毎の課題を把握し、地域力を確認することにより、お住まいの地域での妊産婦さんと赤ちゃんにとって切れ目ない支援体制を構築することを目指しています。 |
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取組についてのWEBサイトURL |
http://www.fukuda-hp.or.jp/ |
熊本県
医療法人社団愛育会 福田病院
最終更新日:2020-08-25 17:24:01