健やか親子21
取組のデータベース
取組情報
妊娠期から育児期の家庭に向けた専門職によるアウトリーチ型支援
取組課題 |
【妊娠期】母体の健康・精神的安定/胎児の成長 ▼ ・妊娠期からのメンタルヘルスケア 育児不安の親のグループ活動を支援する体制がある市区町村の割合 妊産婦に優しい環境づくり ▼ この地域で子育てをしたいと思う親の割合 個人の希望する子ども数、個人の希望する子ども数と出生子ども数の差 積極的に育児をしている父親の割合 父親の育児休業取得割合 育児不安の親のグループ活動支援 ▼ 育児不安の親のグループ活動を支援する体制がある市区町村の割合 育てにくさを感じる親への支援 ▼ ゆったりとした気分で子どもと過ごせる時間がある母親の割合 妊娠期からの児童虐待防止対策 ▼ 対象家庭全てに対し、乳児家庭全戸訪問事業を実施している市区町村の割合 健康を支え、護るための社会環境の整備 ▼ 地域のつながりの強化(居住地域でお互いに助け合っていると思う国民の割合の増加) |
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実施時期 |
2021/4 ~ 未定 | |
通算期間 |
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上記期間内での実施状況 |
参加人数や実施回数などは把握できない | |
取組の連携先 |
地方公共団体 民間団体 | |
取組の対象 |
新生児 乳児 幼児 妊産婦 父親 母親 家族 保健師 栄養士 助産師 児童福祉主事 保育士 | |
取組の概要 |
〈取組の背景〉 産後の女性は、出産前の身体に戻るまで6~8週間必要であり、この期間はホルモンバランスが大きく変化するため精神的に不安定になりやすい。出産を経験した約6割の女性が心身共に不安や負担を感じていると言われている。 奈良県の香芝市・田原本町・橿原市・広陵町は、県内で合計特殊出生率の高い地域であり、奈良県の平均1.29に対し香芝市1.57(県内1位)・田原本町1.42・橿原市1.37・広陵町1.34と平均より高くなっているが、産後のサポート体制が十分とはいえない状況である。 また当該地域では、出産する女性の半数以上が30代以上の年齢での出産となっており、その親世代も高齢となるため両親からの支援を受けることが難しい家庭も増えている。時代や社会の変化とともに、家族や地域によるサポートが難しくなってきている現状がある。 さらに多胎家庭においては、出産による身体的負担に加え、育児への負担や困難感も大きい。出生数の1%が多胎児であり、100人に1人の母親が多胎児を出産するといわれるが、数が少ないことから、地域の中で他の多胎家庭と出会うことが難しくより一層孤立する。母子のみでの外出も難しいことなどから、家から出られないといった家庭も多く、子育ての悩みを相談する場になかなか出会えないという声も聞かれる。奈良県では行政による多胎支援が確立されていないため、支援が不十分である。 〈目的〉 『お母さんとその家族が笑顔で子育てできるように』地域母子保健の一役を担うことを目的としている。支援を希望するあるいは必要とする家庭に、専門職(助産師・看護師・管理栄養士・栄養士・保育士など)や認定産後ドゥーラを派遣し、きめ細やかなアウトリーチ型の支援を行うことで妊娠期から育児期の家庭を孤立させないことを目指す。 多胎家庭に対しては、多胎家庭特有の困難感や負担感の軽減あるいは楽しみや喜びを見い出し共有することを目的とし、多胎支援に特化した『なら多胎ネット』を設立した。多胎サークルを定期開催し交流の場を提供している。育児経験者である多胎ピアサポーターと専門職がファシリテーターとなることで、共感と専門的助言をもって多胎家庭の孤立と孤独感の軽減を目的としている。 〈対象者〉 妊娠期から育児期の女性及び家族、多胎家庭、地域の子育て経験者 〈成果〉 育児当事者のみではなく遠方に暮らしている、あるいは仕事や介護で育児のサポートに協力できないといった祖父母世代からの依頼もあり、産後ケアに対して幅広い世代からのニーズを感じている。 活動地域の各自治体へ活動の提案などを行い、奈良県磯城郡田原本町「育児支援ヘルパー派遣事業」を受諾している。 『なら多胎ネット』ではサークル活動を通し、同じ育児環境の家族と家族をつなげ、育児情報の交換を行い、互いの育児の知識を聞くことで多胎育児の困難感の軽減へつなげている。また、母子だけでは外出が厳しい多胎家庭だが、サークルの参加により外出することのきっかけとなり、散歩の習慣につながったという声もあった。 〈今後の展開〉 今後は、自治体や病院との連携を強化し、孤立している家庭に支援の情報やサークル活動の情報が行き届くように広報活動に努める。また、アウトリーチ型の支援を充実させていく。 多胎支援においては、多胎分娩を行っている病院と連携を図り健診や通院の同行サポート、専門職と多胎ピアサポーターによる多胎家庭訪問、人材育成に力を入れる。 全ての妊娠期から育児期の家庭において、各家庭に合った細やかな支援を行うことで、児童虐待防止、産後うつの予防につながる。妊娠期・産後の生活にウェルビーイングを追求することで、当事者や社会全体が子育てに喜びや楽しさを見出し、少子化対策につなげていくことができる。 〈写真について〉 画像1 多胎サークル活動(参加無料)の様子 画像2 認定産後ドゥーラによるアウトリーチ型支援の様子 画像3 多世代交流拠点での相談会(無料)の様子 |
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取組についてのWEBサイトURL |
https://mommys-place.jimdosite.com |
奈良県
Mommy's Place
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最終更新日:2022-08-12 10:26:07