
健やか親子21
取組のデータベース
取組情報
赤ちゃんの成長に応じた抱っこやおんぶの仕方の継続支援



取組課題 |
【妊娠期】母体の健康・精神的安定/胎児の成長 ▼ ・母体の健康について 妊娠・出産について満足している者の割合 ・妊娠期からのメンタルヘルスケア 妊娠中の保健指導(母親学級や両親学級を含む)において、産後のメンタルヘルスについて、妊婦とその家族に伝える機会を設けている市区町村の割合 【妊娠期~乳幼児期】切れ目ない支援 ▼ ・児の健康づくりについて [その他]:股関節脱臼予防、 妊産婦に優しい環境づくり ▼ 個人の希望する子ども数、個人の希望する子ども数と出生子ども数の差 積極的に育児をしている父親の割合 [その他]:抱っこ紐の使用による事故防止や不適切な姿勢での抱っこ紐の使用による児の心身の成長への影響 育てにくさを感じる親への支援 ▼ ゆったりとした気分で子どもと過ごせる時間がある母親の割合 妊娠期からの児童虐待防止対策 ▼ 乳幼児期に体罰や暴言、ネグレクト等によらない子育てをしている親の割合 |
|
---|---|---|
実施時期 |
2021/11/1 ~ 未定 | |
通算期間 |
||
上記期間内での実施状況 |
オンライン講座13回 延55人 アーカイブ再生回数102回 適切な抱っこ紐の使い方動画配信 再生回数2200回越 親子継続支援 12名 支援者向け研修 1年受講中 6名 2022年5月現在 | |
取組の連携先 |
なし | |
取組の対象 |
新生児 乳児 幼児 妊産婦 父親 母親 家族 保健師 助産師 医師 保育士 その他 | |
取組の概要 |
◆背景と目的 核家族化や子育て様式の多様化に伴い、リフレッシュ一時預かりや子育て支援センター、赤ちゃんカフェや産後ヘルパーなどの子育て支援に関するサービスや施設が各地で拡充しています。 私は8年にわたり子育て支援に携わってきて、子育て支援の現場でママたちの笑顔に多く出会いました。しかし一方で、施設利用の終了時間に「家に帰りたくない。帰ったら赤ちゃんとまた2人っきり。孤独でどう過ごしたらいいかわからない」と涙する母親にも出会ってきました。 施設や仕組みなどの面で支援が充実している今、これからの子育て支援で求められるのは「母親が家庭でも自信をもって赤ちゃんと過ごしていけるための本質的な面の支援」なのではないでしょうか。 赤ちゃんとの生活は、大人にとっても初めての経験です。 赤ちゃんを育てる一方で、「親になる」という自分自身の新しい人生のステージをつくっていく必要があります。 しかし、授乳、おむつ替え、沐浴、ねんね、そして抱っこ。目の前の赤ちゃんのお世話で1日がすぎる毎日に心身とも余裕は持ちにくく、さらにはこれまで繋がりのあった社会とも分断された気持ちになり、孤独感を抱えていくことになります。 そんな子育ての日常の中で、赤ちゃんの身体の特徴や成長発達段階に合った「抱っこのしかた」と「抱っこ紐の使い方」を取り入れるとことで、赤ちゃんの健全な成長発達を助け、大人は身体が楽になり、赤ちゃんと一緒に行動できる範囲も広がり、暮らしに余裕が生まれやすくなります。 愛おしい気持ちで赤ちゃんを抱っこできることで母子、父子の愛着形成を助け虐待防止に、大人がゆったりした気持ちで子育てができることは、産後クライシスの予防になもつながります。 こういった背景から、赤ちゃんの成長発達を育むこと、親という自分のステージも育んでいくことを同時に叶えることを目的として、私たちは「育組だっこ」を親子に届けています。 さらには、「育組だっこ」を学び支援に取り入れたい専門家や子育て支援者に向けて研修を開催し、学びの場を提供しています。 ◆内容 【ベビーラップオンラインサロン】 妊娠期から赤ちゃんが1歳になる月までの抱っこおんぶの方法継続オンラインサポート ●妊娠期 新生児のからだの特徴、抱っこの仕方、抱っこするときに気をつけるポイント、ライフスタイルにあった抱っこ紐の選び方、適切な抱っこ紐の使い方を知り産後の生活に備える ●出産後 産まれた赤ちゃんと一緒にだっこの練習、安全な方法の確認、抱っこ紐の使い方 赤ちゃんの発達段階や合った抱っこやおんぶの方法、赤ちゃんの成長と共に変化するライフスタイルに合った道具の提案や使い方の練習サポート ●LINE公式24時間相談 ●専属助産師さんによる子育て定期講座(授乳、赤ちゃんのデリケートゾーンのケア、お悩み相談対応など) ※提供するだっこの情報や方法は、抱っこ研究先進国のドイツのべビーウェアリング理論(解剖学、動物行動学、発達心理学など、学術的な見解)をもとにした最新情報です ◆対象者 妊娠中〜産後 抱っこ紐を使いこなせるようになりたい子育て支援者 ◆成果 ケース1 「赤ちゃんがずっと泣いている、自分の時間どころか、寝る時間すらとれない」とオンラインからも伝わるいっぱいいっぱいの様子のお母さんに織物ベビーラップを使った「育組だっこ」を伝えると、「こんなに楽に抱っこできたのは初めてです!」とパッと笑顔に。 講座後抱っこしたまま散歩にでかけ、翌日にはずっと行きたかった美術館へ足を運んだ。 その後、赤ちゃんをおんぶして、自分の趣味だった畑仕事をイキイキとする姿の動画が送られてきた。 ケース2 妊娠中からサポートを開始したご夫妻 新生児サイズ赤ちゃん人形を貸し出し、パパも熱心に、赤ちゃんの姿勢について学び人形で練習。 赤ちゃんが生まれてすぐから夫婦で「育組だっこ」を実践。パパと赤ちゃんの絆も順調に育まれ、パパの子育て参加が自然とスタートしている。 ふにゃふにゃの新生児から、少ししっかりした生後1ヶ月以降、そして首がすわった後の現在。赤ちゃんの身体の特徴に合わせて抱き方に悩む度に細やかに寄り添いベストな方法を探し、今ではおんぶに挑戦中。 ケース3 妊娠中からサポートを開始したYさんは、妊娠中からご主人は単身赴任。さらに出産後数ヶ月で長距離引っ越しが決まっていた。 引っ越しの頃に赤ちゃんは何ヶ月でどの程度の発達段階か、その時にはどんな抱っこやおんぶがベストなのか。具体的にイメージしながら道具を決め、産後の引っ越しを見据えて産前からどの抱っこ紐を使うか検討した。産後に赤ちゃんと一緒にその道具が思うように使えるか装着確認し(ご希望のタイプの道具をレンタルし)、実際に使い始めた。現在は赤ちゃんの首がすわり、おんぶデビューに備えて個別講習実施予定。 【支援者向けだっこの学校】 上記のようなサポートを提供していきたい子育て支援者や医療従事者が抱っこやその道具に関する専門知識を得られるよう、1年をかけて学び合う場。 ※抱っこ紐の使い方の教授資格養成はしていません ◆今後の展開 ●抱っこは「学ぶもの」であり「赤ちゃんの成長に合わせて道具や方法を変化させるもの」という新しい価値観を広く発信し日本中に定着させる。 ●「育組だっこ」が実践しやすい織物ベビーラップなどを取り入れた育児生活の継続サポートの実践を続ける ●ベビーウェアリングに関するドイツ書籍の翻訳(既に着手) ●「育組だっこ」に賛同する自治体と連携し、成長に合わせた抱っこやおんぶの方法の支援を親子が無償で受けられるような仕組みをつくりたい(両親学級、自治体保健師への研修、産後ケア事業に関わるスタッフへの研修、ベビーウェアリングの専門家と自治体の連携等) ●産後ドゥーラやベビーシッターなど、親子の家庭を訪問し親子をサポートしたり、赤ちゃんを預かるような支援者を養成する機関と連携し、適切なだっこの情報を提供できる支援者を増やしたい ● 抱っこ紐を取り扱うメーカーの社員研修、抱っこ紐の販売に関わる育児用品店等の販売員研修を担当したい |
|
取組についてのWEBサイトURL |
https://ameblo.jp/babywrap/entry-12740241866.html?frm=theme |
静岡県
だっこの学校
コラボ事業者募集中
最終更新日:2022-05-16 11:22:27