取組情報

せかままcafe(世界のママが集まるオンラインカフェ)

取組課題

切れ目ない妊産婦・乳幼児への保健対策 ▼

【妊娠期】母体の健康・精神的安定/胎児の成長 ▼

・母体の健康について

妊娠・出産について満足している者の割合

・妊娠期からのメンタルヘルスケア

その他

・妊産婦が及ぼす影響について

周産期死亡率

[その他]:海外在住日本人女性へ助産師による情報、母親学級を届ける。

【妊娠期~乳幼児期】切れ目ない支援 ▼

・児の健康づくりについて

出産後1か月時の母乳育児の割合

[その他]:日本から海外へ、海外から日本へ越す日本人妊産婦への情報提供と産後うつ等の精神疾患支援

関係機関との妊娠期からの連携強化 ▼

その他

子どもの健やかな成長を見守り育む地域づくり ▼

妊産婦に優しい環境づくり ▼

この地域で子育てをしたいと思う親の割合

妊娠中、仕事を続けることに対して職場から配慮をされたと思う就労妊婦の割合

積極的に育児をしている父親の割合

育児不安の親のグループ活動支援 ▼

その他

育てにくさを感じる親に寄り添う支援 ▼

育てにくさを感じる親への支援 ▼

ゆったりとした気分で子どもと過ごせる時間がある母親の割合

育てにくさを感じたときに対処できる親の割合

子どもの社会性の発達過程を知っている親の割合

発達障害を知っている国民の割合

[その他]:世界中の日本人母親と話すことで、広い視野と情報を得、育てにくさを感じる親に解決方法をもたらす。

妊娠期からの児童虐待防止対策 ▼

妊娠期からの児童虐待防止対策 ▼

児童虐待による死亡数

乳幼児期に体罰や暴言、ネグレクト等によらない子育てをしている親の割合

健康日本21(第2次)に含まれる母子保健に関するテーマ ▼

社会生活を営むために必要な機能の維持及び向上 ▼

全出生数中の低出生体重児の割合の減少

健康を支え、護るための社会環境の整備 ▼

地域のつながりの強化(居住地域でお互いに助け合っていると思う国民の割合の増加)

その他

実施時期

2017/9/26 ~ 未定

通算期間

上記期間内での実施状況

おしゃべり会:約30回/月、参加延べ人数約130人/月 せかままセミナー(学び、情報提供、活動資金獲得、寄付が目的):14回開催。参加約400人。 せかまま勉強会:10回開催。参加約200人。

取組の連携先

民間団体 その他

取組の対象

新生児 乳児 幼児 学童 思春期 妊産婦 父親 母親 家族 保健師 助産師 その他

取組の概要

【活動の背景】
 海外に住む日本人は年々増えており(★①)、2018年は141万人に。20~30歳代の女性は約40万人おり、長期滞在する女性は「民間企業関係者」同居家族、つまり発起人と同じ立場での滞在が最多。林玲子氏の「在外日本人の人口動向」(★②) では、海外に出る日本人、および海外における日本人と外国籍の国際結婚も増え、その結果「片親が日本人である海外生まれの子どもも増加傾向にある」と述べられている。
★① https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000368753.pdf
★② https://researchmap.jp/reikohayashi

 せかままcafeの代表は、日本の助産師の資格を有し、病院勤務や母子訪問の経験がある。夫の海外転勤に伴い、タイでの妊娠、出産、育児を経験した後、ヨーロッパへ越した。現地の日本人会などで母親学級や母乳・育児相談ボランティアをする中で、多くの日本人妊産婦および母親が危機にさらされていることを実感。言語が異なる中での医療の受診は実際に非常に困難だった。日本では行政から日本語で「無償」で受けられる育児相談などの社会資源が海外では存在しないだけでなく、夫は外国で必死に仕事をするがゆえ、夫からの育児サポートを受けられない母親が多くいた。異国での育児に孤独を募らせ、自殺に追い込まれた母親の存在を身近に聞いた。幾人かの女性が異国での育児の困難さから、その国の医療機関にかかりながらも改善せず、母子だけ日本に帰ることが決まった時に国と国を繋ぐ公的な継続支援はなかった。日本の医療保健機関に個人的なつてで支援を繋いだ。

 タイで4年間、自宅でお茶会と称して母親のおしゃべりの場をつくっていた発起人は、おしゃべりをすることにより母親がお互いに元気を出し合い、繋がりを得て笑顔になる瞬間を多く見た。安心しておしゃべりをする場があれば母親の育児不安と孤独が軽減する。そして子どもの未来に繋がる。ヨーロッパでの経験も含め約700人の女性に会い実感した結果、2017年にせかままcafeを開始した。

※画像1:おしゃべり会の様子。日本、アメリカ、イギリス、チェコ、ノルウェー、フランスから参加。カメラ機能オフでの参加も可能

 「教える」「学ぶ」場ではなく、「おしゃべり」の場にこだわっている。それは、女性同士が話すことによって自ら「気づく」場をつくることの方が、ありのままの自分を認めること、そしてありのままの子どもの姿を認めることに繋がると考えるからである。 


【これまでの活動と成果】
 2017年9月にフェイスブックグループを開始。Zoomでのおしゃべり会をスタート。2018年より「せかまま開き隊」を募集し、アメリカ、アジア、ヨーロッパと世界中のあらゆる時差から開催できるようになった。オンラインセミナーを開催しZoom費用を賄う。14回のオンラインセミナーから、NPO法人チャイルドラインなど8つの団体に約10万円の寄付もできるようになった。フェイスブックグループは2020年2月に2000人を達成。コロナ禍では期間限定のオンライン図書や、子どもと参加できるオンラインイベントの情報が共有された。毎年9月には〇周年記念としてオンライン24時間イベントを開催。100人を超える世界中のお母さんから「楽しかった」と感想をいただいている。11か国から現在活動中の29名のせかまま開き隊のうち助産師は5名。

 現在、月平均30回の開催、毎月延べ約130人の方が参加してくださっている(半数は日本からのご参加)。「本当にいつもバラエティ豊かなおしゃべり会を開催してくださるせかまま開き隊の皆様に感謝です! 私にとって大きな心の支えです。(シンガポール)」「座談会では仕事するママ、専業主婦ママのお話をきかせて頂き心が救われました。やっぱり私は私のままで娘を大切に家族を大切にと思えました。(日本)」このようなご感想が励みになっている。 


【対象者と目的】
 日本を含み、世界中で妊娠、出産、育児をする日本人女性が対象。オンライン、無料で安心しておしゃべりすることができる場を提供する。妊娠中からオンラインでの居場所を作ることにより、産後うつによる自殺を減らす。おしゃべりの場があることにより育児不安が軽減、児童虐待を防止する。また、海外在住日本人助産師のネットワークから国から国への移動に伴う情報提供にも寄与する。何よりもおしゃべりで母親が笑顔になり、子どもが自尊心をもって笑顔で成長する世界をつくるという目的が最も大きい。


【方法】
・はじめはフェイスブックグループの中でおしゃべり会のイベントを立て、予約制とし、事前に参加者をお知らせした上で開催していたが、小さい子どもがいると予約制はかえって参加しづらいという声が多くあり、予約不要に変更した。現在は、フェイスブックグループだけでなく、ホームページ、インスタグラム、ツイッター、LINEからもおしゃべり会に参加できるようにしている。

※画像2:インスタグラムからのおしゃべり会のお知らせ

・あらゆる時差に対応するために、せかまま開き隊を募集し様々な時差での開催を実現。

・耳だけ、ニックネームでも参加可能に。オンラインで知らない人と話すことの抵抗は大きい。まず気軽に参加できる体制をつくる。参加者全員にチャットも含め自己紹介をしていただくことによって安心できる場になるようにしている。

・突然知らない人との「おしゃべり」より、顔の分かる講師から「聞く」「学ぶ」の方が母親にとって参加の敷居が低い。セミナーや勉強会にまず来ていただくことで、どんな人がおしゃべり会を開催しているのかを知っていただき、おしゃべり会へ繋ぐ。

・フェイスブックライブ配信により、小さい子どもがいて「おしゃべりはできない」という女性も、「ラジオのように聴くことができる」場があることにより、気分転換ができるような活動も続けられている。

・せかまま開き隊全員がボランティアでさまざまな係の活動を担っている。そのモチベーションを持ち続けることは一筋縄ではない。毎月朝、昼、夜と3つの時間帯でせかまま開き隊のミーティングを開催しコミュニケーションの機会をつくること、せかままcafeの目的を共有し、せかまま開き隊自身が自分のペースで楽しく、無理なく、やりがいを持って続けられるように心がけている。

・オンラインセミナーの収益をもとに新しいホームページをイラストレーターのせかまま開き隊メンバーが作成。可愛い、親しみのあるイラストにあふれたホームページにより、せかままcaféのおしゃべり会に参加してくださる方が増えるように願っている。

※画像3:新しいホームページの中の画像


【今後の展開】
 せかままcafeを続けていて、思いがけずせかまま開き隊同士の繋がりに精神的に助けられることが特にこのコロナ禍で多くあった。様々な国で同じように母親たちが頑張っていると感じられること。また、参加者には夫の仕事に伴って海外に住む方、国際結婚で海外に住む方、また孫がいる方もおり、様々な文化、考え方がある中でおしゃべりすることによって、価値観の違いを受け入れることや視野の広がりに繋がった。ひいては自分はどう生きたいか、どんな母親でありたいかに気づくきっかけになっていると考えられる。
 また、半数は日本からの参加であるが、会えない距離にいる人とのおしゃべりだからこそ、安心して話せるという声も多くあった。さらに子どもも一緒に参加する場もあり、それは子どもにとっても「他の国はまだお昼だね!」と外国とのつながりのきっかけになったことも思いがけない成果だった。

 今後も、一人でも多くの母親にせかままcafeのことを知っていただき、おしゃべり会に来てほしい。妊娠中からせかままcafeに参加し、日本人女性が海外でも安心して妊娠、出産、育児をするための情報や繋がりを得られるようにしていきたい。そして女性が広い視野と育児する元気を得、育児不安が減少すること。最後に、子どもたちが笑顔で成長する世界をつくるために、私たちひとりひとりが力をもっていると感じられること。それらを目指したい。

取組についてのWEBサイトURL

https://osyaberi.sekamamacafe.org/

最終更新日:2021-08-19 05:46:20