取組情報

妊婦の喫煙対策について

取組課題

切れ目ない妊産婦・乳幼児への保健対策 ▼

【妊娠期】母体の健康・精神的安定/胎児の成長 ▼

・母体の健康について

妊娠中の妊婦の喫煙率

・妊産婦が及ぼす影響について

妊娠中の妊婦の喫煙率

健康日本21(第2次)に含まれる母子保健に関するテーマ ▼

栄養・食生活、身体活動・運動、休養、飲酒、喫煙及び歯・口腔の健康に関する生活習慣及び社会環境の改善 ▼

妊娠中の喫煙をなくす

取組の対象

妊産婦

取組の背景

■背景
 本市において、成人喫煙率は全体的に減少傾向にあるものの、若い女性や未成年者の喫煙対策が課題となっており、特に妊婦の喫煙は、胎児や子どもに深刻な影響を与えるため、有効な対策が急務である。そのような中、2001年に設置された洲本市禁煙専門外来の担当医師の提案により、妊娠届を提出した全妊婦に対し、喫煙・受動喫煙に関するアンケートの実施及び知識の啓発活動に取り組むこととなった。

提案者

その他

取組のねらい・目標

■取組のねらい・目標
妊婦に対しアンケート実施や知識の啓発を継続して行うことで、妊婦や家族をタバコの害から防ぎ、安全に安心して妊娠、出産、育児ができる環境づくりを目指す。なお、本市の「健康すもと21(第2次)計画」においても解決すべき健康課題として目標数値を設定し取り組んでいる。

住民が健康に関する知識、技術を身につけ、動機を高める 住民が健康のために行動できる機会や環境を提供する

数値目標あり

取組内容

■取組内容
・啓発用のパンフレットは、アンケートの分析結果や社会情勢等に応じてその都度改良したものを配布している。【資料1:パンフレット】
・2001年4月より、妊娠届を提出した全妊婦に対して喫煙状況と喫煙・受動喫煙の害に関する知識についてのアンケートを自己記入方式で実施している。【資料2:アンケート】
・希望者には、禁煙専門外来を紹介する等、継続した支援を実施している。
・調査分析対象者数は、2001年4月~2022年6月までの約21年間で、6,940名中届け出日不明等を除く6,339名。

追記:・公的な補助金等の支給は受けていません。
   ・過去の応募はありません。
   ・過去の本アワード受賞歴はありません。

実施時期

2001/4/1 ~ 未定

通算期間

上記期間内での実施状況

実施人数 6,339名

取組内容(補足選択)

既存事業の工夫

協力機関

保健センター・保健所 診療所

住民参画状況

なし

従事者内訳

保健師 助産師 医師

補助金・助成金

なし

取組の評価

■取組の成果
・2001年度の喫煙リスクに関する有知識率は、禁煙した妊婦と喫煙を続けた妊婦とでは、「SIDS」「先天異常」「知能低下」の3つで有意の差があった。そのため、この3つの知識の啓発が喫煙率を下げるのに最も効率的と考え、パンフレットで啓発する等重点的に取り組んだ。現在は、妊婦の喫煙リスクに関するほとんどの項目の有知識率が増加している。その結果、2001年度より徐々に妊婦の喫煙率は減少し、2022年度前半は、調査開始以来初めてのゼロとなった。【図1】
また、4か月児健診時、再度有知識率の調査をしたところ、妊娠届出時にアンケートの実施や啓発を行った洲本市在住者と転入者とでは有知識率に有意の差がみられた。
・家庭内の受動喫煙の状況としては、同居喫煙者の8~9割が夫である。その夫の喫煙率は、2001年度66.4%であったのが、2022年度前半は22.5%と減少し過去最低となり、同居家族に喫煙者がいない割合は、2001年度25.7%から2022年前半には73.5%に増加し過去最高となった。【図2】

今後も継続する

今後の課題

■今後の展開
 約21年間の妊婦の喫煙対策の取り組みによる成果が表れており、すべての妊婦に出会える妊娠届出時に喫煙・受動喫煙に関するアンケート実施や啓発を継続的に行うことは効果的である。今後も安心して妊娠・出産し、健やかに子どもを育てられる環境づくりを目指し、取り組みの継続と拡充を図りたい。

取組についてのWEBサイトURL

兵庫県

洲本市

最終更新日:2022-08-23 16:04:54